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perio /歯ぐきの健康がお口全体の健康につながります
その症状、歯周病のサインかもしれません

「歯をみがくと、ときどき血がつく」
「以前より歯ぐきが下がってきた気がする」
「最近、口臭が気になるようになった」
このようなお口の変化があっても、痛みがないため、そのまま様子を見ている方は少なくありません。
しかし、こうした変化の中には、歯周病によって歯ぐきや歯を支える組織に炎症が起きていることで現れるものがあります。
歯周病は、初期の段階では強い痛みを感じないこともあり、「困っていないから大丈夫」と考えている間に進行する場合があります。
大切なのは、症状だけで自己判断するのではなく、気になる変化があれば一度お口の状態を確認することです。
こんな変化はありませんか?
次のような症状が気になっている方は、一度歯周組織の状態を調べてみることをおすすめします。
- • 歯みがきをすると歯ぐきから血が出る
- • 歯ぐきが赤くなっている、腫れている
- • 歯ぐきが下がり、歯が以前より長く見える
- • 歯と歯の間にすき間ができてきた
- • 朝起きたときに口の中がネバつく
- • 口臭が気になる、家族から指摘されたことがある
- • 歯ぐきを押すと違和感がある
- • 硬いものを噛みにくくなった
- • 歯が浮いているような感覚がある
- • 歯が以前より動くようになった
- • 歯並びが少し変わってきたように感じる
これらすべてが必ず歯周病によるものとは限りません。たとえば、歯ぐきの腫れは歯の根の病気や歯根の破折など、別の原因によって起こる場合もあります。
だからこそ、「歯周病だろう」と決めつけるのではなく、検査を行い、どこに問題があるのかを確認することが重要です。
歯ぐきや顎の骨などの歯を支える組織を、「歯周組織」といいます。歯の土台となるため、健康を損なえば歯を失うことにつながりかねません。「歯ぐきの腫れ」「歯みがき時の出血」などは歯周病が進行しているサインでなので、気づいたときにはできるだけ早く歯科医院で治療を行いましょう。
神奈川県藤沢市・辻堂駅南口直結の「辻堂カバサワデンタルオフィス」では、お口全体の健康を考えた「フルマウス診療」をご提供し、歯周病治療にも力を入れています。歯周組織再生療法にも対応していますので、お気軽にご相談ください。
歯周病は「歯を支える土台」に起こる病気です

歯周病と聞くと、「歯ぐきが腫れる病気」「歯みがきをすると血が出る病気」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
もちろん、歯ぐきの腫れや出血は歯周病でみられる代表的な症状です。しかし、歯周病で本当に注意したいのは、炎症が歯ぐきだけにとどまらず、進行すると歯を支えている骨や周囲の組織にまで影響することがあるという点です。
私たちが普段目にしている「歯」は、お口の中に見えている部分だけで成り立っているわけではありません。歯の根は顎の骨の中にあり、その周囲を歯ぐきや歯槽骨、歯根膜といった組織が支えています。
これらをまとめて「歯周組織」と呼びます。
たとえるなら、歯は建物、歯周組織はそれを支えている基礎や地盤のようなものです。
どれだけ建物そのものがきれいで丈夫であっても、土台が弱くなれば安定を保つことが難しくなります。歯についても同じように、虫歯がなく歯そのものに大きな問題がなくても、歯を支える歯周組織が弱くなれば、その歯を長く保つことが難しくなる場合があります。
歯周病には「歯肉炎」と「歯周炎」があります
歯周病は、進行の程度によって大きく「歯肉炎」と「歯周炎」に分けられます。
名前が似ているため同じように思われることがありますが、両者には重要な違いがあります。
歯肉炎とは
歯肉炎は、炎症が主に歯ぐきにとどまっている状態です。
歯と歯ぐきの境目にプラークが蓄積すると、その中に含まれる細菌の影響によって歯ぐきに炎症が起こることがあります。
すると、
- • 歯ぐきが赤くなる
- • 歯ぐきが腫れる
- • 歯みがきのときに血が出る
といった変化がみられることがあります。
歯肉炎の段階では、歯を支えている骨にまで大きな影響が及んでいない状態です。
ただし、症状が軽いからといってそのままにしてよいわけではありません。炎症が続けば、徐々に歯周炎へ進行していく可能性があります。
歯周炎とは
歯周炎は、歯ぐきだけではなく、歯を支えている歯槽骨などの歯周組織にまで炎症の影響が及んだ状態です。
歯と歯ぐきの間には「歯周ポケット」と呼ばれる溝があります。
健康な状態では浅い溝ですが、歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり、内部にプラークや歯石がたまりやすくなります。
歯周ポケットが深くなると、普段の歯みがきだけでは清掃しにくくなるため、炎症が続きやすい環境になります。
さらに進行すると、歯を支えている歯槽骨が失われていき、
- 「歯が長くなったように見える」
- 「歯と歯の間にすき間ができた」
- 「噛んだときに違和感がある」
- 「以前より歯が動くようになった」
といった変化が現れることがあります。
ただし、歯周炎の進行度と自覚症状の強さは必ずしも一致しません。
歯を支える骨に変化が起きていても、強い痛みを感じないことがあるため、症状だけで状態を判断するのは難しい病気です。
「虫歯がないから歯は大丈夫」とは限りません
歯周病について知っていただきたい大切なポイントの一つが、歯そのものが健康でも、歯を失う原因になり得るということです。
たとえば、虫歯がなく、歯の形もしっかり残っている歯であっても、その歯を支える歯槽骨が大きく失われてしまうと、歯を安定して支えられなくなることがあります。
これは、歯周病が「歯そのものを壊す病気」ではなく、「歯を支える組織に影響する病気」だからです。
そのため、歯科治療では歯の表面や形だけを見るのではなく、
- 「歯ぐきに炎症はないか」
- 「歯周ポケットはどの程度か」
- 「歯を支えている骨はどのくらい残っているか」
といった部分まで確認することが重要になります。
歯を守るためには、まず「土台」の状態を知ることが大切です
辻堂カバサワデンタルオフィスでは、歯周病治療において、目に見える歯ぐきの症状だけで判断するのではなく、歯を支えている組織全体の状態を確認することを大切にしています。
歯周病の程度は、見た目だけでは正確に分からないことがあります。
そのため、歯周ポケットの深さや出血の有無、歯の動揺、レントゲン画像で確認できる歯槽骨の状態などを総合的に調べながら、一人ひとりのお口の状態を把握していきます。
歯周病がどの程度進んでいるのかによって、必要となる治療も異なります。
比較的軽い炎症であれば、セルフケアの見直しや歯石の除去などを中心に改善を目指すことがあります。一方で、歯周炎が進行している場合には、より詳しい診査や追加の治療が必要になることもあります。
だからこそ、まず大切なのは「重症かどうかを自分で判断すること」ではありません。
今の歯ぐきや歯槽骨がどのような状態にあるのかを正しく知ることです。
「歯ぐきから血が出る」
「歯ぐきが下がってきた」
「最近、歯が少し動く気がする」
こうした変化に気づいたときは、歯そのものだけではなく、それを支えている「土台」にも目を向けてみてください。
現在の状態を知ることが、これから先も自分の歯でしっかり噛んでいくための第一歩になります。
歯周組織の健康はお口の健康に直結します

歯周組織は、歯を支える大切な役割を持ちます。虫歯を治療し、どんなに美しい被せ物を装着しても、歯周組織が病気になると歯を支えられなくなります。そして結果、その歯を失うことにつながってしまいます。土台がしっかりとしていなければ、歯は本来の機能を発揮できません。さまざまな治療を行う前に、まず歯周組織の治療を行い健康に導くことが、長期的に見た歯の健康、そしてお口の健康につながります。
歯周病の原因を追究し根本的な解決をはかります

歯周病は虫歯と同じく生活習慣病とされています。歯みがきで汚れを取り切れなかったり、生活習慣に問題があったり、全身のどこかに既往症があったりすると、歯周病の発症や進行を助長してしまう恐れがあります。歯周病の原因を突き止めるためには、まず患者さんをよく知るところから始めなければなりません。そこで当院では、カウンセリングに時間をかけ、原因を追究したうえで、診療計画を立てています。
なぜ歯周病になったのか―原因とリスクを一緒に考えます

歯周病について、「歯みがきが足りなかったからなったのでは」と思っている方は少なくありません。
たしかに、歯周病の発症や進行には、歯の表面に付着するプラークが大きく関係しています。ですが、実際のお口の中を見ていくと、歯周病の状態は患者さんによって大きく異なります。
毎日きちんと歯みがきをしているのに歯ぐきの炎症が繰り返す方もいれば、同じような磨き残しがあっても進行の程度が異なる方もいます。
そのため、歯周病治療では「歯石を取れば終わり」と考えるのではなく、なぜその場所に炎症が起きたのか、なぜ歯周病が進行したのかを一緒に考えることが大切です。
歯周病の大きな原因となる「プラーク」
歯周病の原因を考えるうえで、まず知っておきたいのがプラークです。
プラークは、歯の表面に付着する細菌のかたまりで、食べかすそのものではありません。
歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間などにプラークがたまると、その中に含まれる細菌の影響によって歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。
歯ぐきが赤くなる、腫れる、歯みがきのときに出血するといった症状は、その炎症によって現れることがあります。
プラークは毎日の歯みがきによって取り除くことができますが、お口の中には歯ブラシが届きにくい場所もあります。
特に、
- 歯と歯の間
- 歯並びが重なっている部分
- 奥歯の周囲
- 被せ物の境目
- 歯ぐきが下がっている部分
などは、磨いているつもりでも汚れが残りやすい場所です。
そのため、「毎日歯みがきをしている=すべてのプラークを取り除けている」とは限りません。
歯石があると、プラークがたまりやすい環境になります
プラークを長期間そのままにしていると、唾液に含まれる成分などの影響によって硬くなり、歯石になることがあります。
歯石は歯ブラシでは取り除くことが難しく、表面がザラザラしているため、その上にさらにプラークが付着しやすくなります。
特に、歯周ポケットの深い部分に付着した歯石は、自分では確認できないこともあります。
そのため歯周病治療では、見えている歯石だけではなく、歯ぐきの中に付着している汚れの状態も確認しながら処置を行っていきます。
ただし、歯石を取り除くだけで、すべての歯周病が同じように改善するわけではありません。
ここから先が、歯周病治療で大切になる部分です。
歯周病の進行には、さまざまな要因が関係します
歯周病は、プラークに含まれる細菌によって起こる炎症性の病気ですが、その進行にはさまざまな要因が関係します。
たとえば、喫煙は歯周病のリスクに関係する要因の一つです。
喫煙によって歯ぐきの血流などに影響が生じると、炎症の現れ方が分かりにくくなったり、歯周病治療後の治癒に影響したりすることがあります。
また、糖尿病などの全身状態と歯周病との間には関連があることが知られています。
そのため、辻堂カバサワデンタルオフィスでは、お口の中だけを見るのではなく、必要に応じて患者さんの既往歴や服用しているお薬、生活習慣などについても確認します。
もちろん、生活習慣があるから必ず歯周病になるということではありません。
大切なのは、「自分にはどのようなリスクがあるのか」を知ったうえで、その方に合った治療や予防方法を考えることです。
被せ物や詰め物の状態も確認します
歯周病治療では、詰め物や被せ物の状態も重要な確認項目の一つです。
たとえば、被せ物と歯の境目に段差がある場合や、形態によって歯ブラシが届きにくくなっている場合には、その部分にプラークがたまりやすくなることがあります。
治療した歯だから安心、というわけではありません。
被せ物が入っている歯であっても、その周囲を清潔に保てる環境になっているかどうかが重要です。
また、歯並びや歯の傾きによって歯ブラシが届きにくい場所ができている場合や、噛み合わせによって特定の歯に負担が集中している場合には、そうした要素も含めて確認する必要があります。
つまり、歯周病治療では、
「歯石があるから取る」
「歯ぐきが腫れているから薬を使う」
といった一部分だけの対応ではなく、炎症が続きやすいお口の環境そのものを見直すことが大切です。
「歯みがきが悪かった」と患者さんだけの問題にしません
歯周病になると、「自分の歯みがきが悪かったから」と責任を感じてしまう方もいらっしゃいます。
もちろん、毎日のセルフケアは歯周病治療において非常に重要です。
一方で、お口の中の環境は一人ひとり違います。
歯並び、歯ぐきの形、被せ物の状態、歯周ポケットの深さ、利き手や歯ブラシの動かし方などによっても、磨きやすい場所と磨きにくい場所があります。
そのため、単に「もっとしっかり磨いてください」とお伝えするだけでは、十分とはいえません。
どこに汚れが残りやすいのか、どのような歯ブラシの当て方が合っているのか、歯間ブラシやデンタルフロスをどこに使うべきなのか。
患者さんのお口の状態に合わせて、無理なく続けられるセルフケアを一緒に考えていくことが大切です。
一人ひとり原因が違うからこそ、治療計画も同じではありません
歯周病と診断されたとしても、すべての患者さんに同じ治療を行うわけではありません。
比較的軽い炎症であれば、セルフケアの改善や歯石除去などの歯周基本治療を中心に進めることがあります。
一方で、歯周ポケットが深い場合や歯を支える骨に大きな変化がある場合には、基本治療後の状態を確認したうえで、追加の治療を検討することもあります。
重要なのは、最初から治療方法を決めることではありません。
辻堂カバサワデンタルオフィスでは、
- 「どこに炎症があるのか」
- 「その原因として何が考えられるのか」
- 「どの部分に汚れがたまりやすいのか」
- 「歯を支えている骨はどのような状態なのか」
- 「生活習慣や全身状態に考慮すべき点はないか」
といった内容を一つずつ確認しながら、治療計画を考えていきます。
歯周病治療で目指すのは、目の前の腫れや出血だけを一時的に抑えることではありません。
なぜ歯周病が起こったのかを考え、その原因やリスクにできる範囲で向き合いながら、再び炎症が起こりにくいお口の環境をつくっていくこと。
それが、これから先もご自身の歯を大切にしていくために重要だと私たちは考えています。
歯周病治療の基本は、炎症をコントロールすることから

歯周病治療というと、「歯石を取る治療」をイメージされる方が多いかもしれません。
もちろん、歯石を除去することは大切な治療の一つです。しかし、歯周病治療の目的は、単に目に見える歯石を取ることではありません。
歯周病によって起きている炎症を落ち着かせ、歯ぐきや歯を支える組織をできるだけ安定した状態へ導くこと。そして、その状態を維持しやすいお口の環境を整えていくことが大切です。
そのため、歯周病治療では、歯科医院で行う専門的な処置と、患者さんご自身が毎日行うセルフケアの両方が欠かせません。
歯科医院での治療と、毎日のセルフケアはどちらも大切です
歯周病の大きな原因となるのは、歯の表面や歯ぐきの周囲に付着するプラークです。
歯科医院で歯石やプラークをきれいに取り除いたとしても、その後に再び汚れがたまれば、炎症が起こりやすい環境に戻ってしまいます。
反対に、毎日丁寧に歯みがきをしていても、歯周ポケットの深い部分に付着した歯石などは、ご自身の歯ブラシだけでは取り除くことが難しい場合があります。
つまり、歯周病を安定させるためには、
- ご自宅で毎日行うセルフケア
- 歯科医院で行う専門的な清掃や処置
この2つを組み合わせることが重要です。
どちらか一方だけではなく、患者さんと歯科医院がそれぞれの役割を持ちながら、一緒に改善を目指していく治療だと考えていただくと分かりやすいかもしれません。
まずは炎症の原因となるプラークや歯石を取り除きます
歯周病の基本治療では、歯の表面や歯周ポケットの中に付着しているプラークや歯石を確認しながら、少しずつ取り除いていきます。
歯ぐきより上に付着した歯石は比較的確認しやすいですが、歯周病が進行すると、歯ぐきの中、つまり歯周ポケットの深い部分にまで歯石が付着していることがあります。
このような部分は普段の歯みがきでは届きにくく、専門的な器具を使って除去する必要があります。
必要に応じて、歯の根の表面に付着した汚れや歯石を取り除き、できるだけ清掃しやすい状態に整えていきます。
ただし、一度ですべてを終わらせるとは限りません。
歯周病の進行度や歯周ポケットの深さ、炎症の程度によっては、複数回に分けて処置を行うことがあります。
大切なのは、「とにかく歯石を取ること」ではなく、炎症の原因となっているものを確認しながら、一つずつ減らしていくことです。
「歯みがきしてください」ではなく、磨きにくい場所を一緒に確認します
歯周病治療では、毎日のブラッシングも治療の一部です。
ただし、患者さんに対して単に「もっとしっかり磨いてください」とお伝えするだけでは十分ではありません。
人によって、汚れが残りやすい場所は違います。
たとえば、
- 歯と歯の間
- 奥歯の内側
- 歯並びが重なっている部分
- 被せ物の周囲
- 歯ぐきが下がっている部分
- 歯周ポケットが深い部分の周囲
などは、特に清掃が難しくなりやすい場所です。
そのため、辻堂カバサワデンタルオフィスでは、お口の中の状態を確認しながら、
- 「どこに汚れが残りやすいのか」
- 「歯ブラシをどの角度で当てるとよいのか」
- 「歯間ブラシやデンタルフロスが必要な場所はどこか」
といった部分まで、一人ひとりのお口に合わせて確認していきます。
毎日のセルフケアは、一時的に頑張るものではなく、長く続けていくものです。
そのため、難しい方法を無理に続けるのではなく、患者さんの生活の中で取り入れやすい方法を一緒に考えていくことが大切です。
基本治療をしたら、そこで終わりではありません
歯周病治療で特に重要なのが、「再評価」です。
歯石を除去し、セルフケアの状態を改善したあとに、歯ぐきや歯周ポケットがどのように変化したのかをあらためて確認します。
具体的には、
- 歯ぐきの腫れや出血が改善しているか
- 歯周ポケットの深さに変化があるか
- プラークの付着状態は改善しているか
- 歯の動揺に変化があるか
などを確認します。
この再評価を行うことで、基本治療によってどこまで改善したのか、そして今後さらに治療が必要なのかを判断します。
状態が安定していれば、そのままメンテナンスへ移行できることもあります。
一方で、基本治療を行っても深い歯周ポケットが残っている場合や、歯を支える骨に大きな変化がある場合には、必要に応じて追加の治療を検討します。
つまり、最初からすべての患者さんに外科処置や再生療法を行うわけではありません。
まずは基本的な治療を行い、その結果を見たうえで、必要な治療だけを検討していくことが大切です。
歯周病治療は「今の炎症を取ること」と「再び悪くなりにくい環境をつくること」
歯周病治療で目指すのは、歯ぐきの腫れや出血を一時的に抑えることだけではありません。
炎症の原因となるプラークや歯石を取り除き、毎日のセルフケアを整え、清掃しやすいお口の環境をつくること。
そして、治療後に状態を確認し、必要に応じて次の治療へ進むこと。
この積み重ねによって、歯周組織をできるだけ安定した状態へ導いていきます。
辻堂カバサワデンタルオフィスでは、歯周病の進行度や患者さんのお口の状態に合わせて、治療の順序や内容を考えていきます。
「歯石を取ったから終わり」ではなく、
- 「今の炎症はどこまで改善したのか」
- 「今後、どの部分に注意すればよいのか」
- 「追加の治療は本当に必要なのか」
を確認しながら進めることを大切にしています。
歯周病は、治療を受ける側と治療を行う側が別々に頑張るものではありません。
歯科医院での専門的なケアと、患者さんが毎日続けるセルフケアを組み合わせながら、長く安定したお口の環境を一緒につくっていくことが、歯周病治療の基本です。
患者さんに口腔ケアの意識を持っていただかなければなりません

歯周病の治療や予防の基本は、毎日のセルフケアです。歯周病は生活習慣とも密接に関連しているため、もしも何らかの問題があるなら改善が欠かせません。そのため、当院ではまず患者さんにお口の現状をお伝えします。分かりやすく何が悪かったかをご説明しご理解いただいたうえで、この先どうするべきかをお話します。
歯周病は、歯科医師だけでは治せません。定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアで方向性を確認しつつ、施すべきセルフケアの方法をお伝えします。そして、そのセルフケアはしっかりと継続していただく必要があるため、患者さん自身にも治すという意識をもって取り組んでいただくことが大切です。
再生療法にも対応します

歯周病は、歯肉炎と歯周炎に分けられます。歯肉炎は炎症が歯肉だけにとどまっている状態の一方、歯周炎は歯を支える顎の骨が溶けている状態です。歯周炎の度合いによって歯周病は軽度、中等度、重度に分けられます。顎の骨を大きく失っている場合には、進行を止めたうえで「組織再生」の治療が必要です。当院では歯周病の難症例に対応しており、歯周組織再生療法もご提供しています。
GTR法

歯ぐきを切開することで歯根を露出させ、こびりついているプラーク(歯垢)や歯石を除去。さらに、歯周病の原因菌に汚染された歯周組織も除去します。そのうえで、「メンブレン」という特殊な人工膜を設置し、歯周組織が再生するスペースを確保したうえで、歯肉を縫合します。
エムドゲイン法

GTR法と同じく、歯周組織再生療法の一つです。「エムドゲインゲル」という歯周組織再生誘導剤を塗布したうえで、切開した歯ぐきを縫合します。この処置により、歯周組織の再生を促します。
CTG法

歯ぐきの移植手術であり、「結合組織移植術」といいます。歯ぐきが下がっている際、患者さんの上あごに位置する歯肉の一部を切除。結合組織を採取したうえで、不足部分に移植します。
FGG法

歯ぐきの移植手術の一つで、「遊離歯肉移植術」といいます。歯ぐきが足りない場合、患者さんの上あごの一部を切除。上皮がついたまま不足部分に移植し、角化歯肉(コラーゲン繊維を含む硬い歯肉)を補います。
中等度・重度の歯周病では、歯周外科治療・再生療法を検討することがあります

歯周病の治療では、まず歯みがきの状態を整え、歯の表面や歯周ポケットの中に付着したプラークや歯石を取り除く「歯周基本治療」から始めます。
基本治療によって歯ぐきの炎症が落ち着き、歯周ポケットの状態が改善することもあります。そのため、歯周病が進行しているからといって、最初から外科治療を行うわけではありません。
大切なのは、基本治療を行ったあとにもう一度お口の状態を確認することです。
歯ぐきからの出血は減っているか、歯周ポケットはどの程度改善したか、歯を支えている骨の状態はどうか。こうした点を再評価したうえで、深い歯周ポケットが残っている場合や、通常の基本治療だけでは十分な改善が難しいと判断した場合には、歯周外科治療を検討することがあります。
歯周外科治療とは
歯周外科治療は、歯周病によって生じた深い歯周ポケットなどに対して、歯ぐきを一時的に開き、通常の処置では届きにくい部分を確認しながら治療する方法です。
歯の根の表面に残っている歯石や炎症の原因となる組織を取り除き、歯ぐきが安定しやすい環境を整えていきます。
歯周病の状態によっては、こうした処置に加えて「歯周組織再生療法」を検討できる場合があります。
ただし、外科治療や再生療法は、すべての歯周病患者さんに必要な治療ではありません。
まず歯周基本治療を行い、その結果を確認してから必要性を判断することが基本です。
歯周組織再生療法とは
歯周炎が進行すると、歯を支えている歯槽骨や歯根膜などの歯周組織が失われることがあります。
歯周組織再生療法は、こうした歯周病によって失われた歯周組織に対して、組織の再生を促すことを目的として行う治療です。
「失った骨を必ず元通りにできる治療」というものではありません。
骨が失われている場所や形、残っている骨の量、歯の状態、プラークコントロール、喫煙などの生活習慣を含め、さまざまな条件によって適応や治療結果は異なります。
そのため、再生療法を検討するときには、レントゲンなどの検査結果をもとに、治療の適応があるかを慎重に判断することが重要です。
歯周組織再生療法の適応は、単純に「骨が減っているかどうか」だけで決まるものではありません。
たとえば、
- 骨が失われている場所や形
- 歯周ポケットの状態
- 対象となる歯の状態
- 歯の動揺
- 噛み合わせ
- 毎日のプラークコントロール
- 喫煙などの生活習慣
- 全身状態
などを総合的に確認する必要があります。
また、歯を残すことだけを優先するのではなく、その歯を治療することが、お口全体の長期的な安定につながるかどうかを考えることも大切です。
「できる治療」ではなく「必要な治療」を考えます
辻堂カバサワデンタルオフィスでは、再生療法という選択肢があるからといって、すぐに外科治療をおすすめすることはありません。
まず歯周基本治療によって炎症の原因をできる限り取り除き、その後の状態を再評価します。
そこで改善している部分と、まだ問題が残っている部分を確認し、
- 「このままメンテナンスへ移行できるのか」
- 「追加の歯周治療が必要なのか」
- 「外科治療を行うことで改善を目指せる状態なのか」
- 「再生療法の適応が考えられるのか」
を一つずつ検討していきます。
中等度・重度の歯周病だからといって、必ず歯を抜かなければならないわけでも、必ず再生療法を受けなければならないわけでもありません。
大切なのは、現在どの程度まで歯周病が進行しているのかを正確に把握し、その歯とお口全体にとって適切だと考えられる治療方法を選択することです。
「重度の歯周病と言われた」
「歯を抜く必要があると言われた」
「自分が歯周組織再生療法の対象になるのか知りたい」
そのような場合も、まずは現在の歯周組織や骨の状態を詳しく確認することから始めます。
症例紹介
症例①歯周組織再生療法
- 治療前

- 治療後

| 治療内容 | 歯周組織再生療法 |
|---|---|
| 患者様の年齢 | 42歳 |
| 患者様の性別 | 女性 |
| 治療期間 | 4ヵ月 |
| 治療回数 | 5回 |
| 治療費 | 187,000円(税込) |
| 治療で得られるメリット | 歯周病によって失われた骨を、再生治療によって回復することができる |
| 治療する際に起こる リスク・副作用 |
外科処置を伴うため、治療後には数日間痛みを感じる場合がある |
症例②歯周組織再生療法
- 治療前

- 治療後

| 治療内容 | 歯周組織再生療法 |
|---|---|
| 患者様の年齢 | 62歳 |
| 患者様の性別 | 女性 |
| 治療期間 | 4ヵ月 |
| 治療回数 | 6回 |
| 治療費 | 187,000円(税込) |
| 治療で得られるメリット | 歯周病により喪失した骨を再生できる |
| 治療する際に起こる リスク・副作用 |
外科処置を伴うので術後の疼痛が数日ある |
症例③歯肉移植・根面被覆術
- 治療前

- 治療後

| 治療内容 | 歯肉移植 |
|---|---|
| 患者様の年齢 | 46歳 |
| 患者様の性別 | 女性 |
| 治療期間 | 2ヵ月 |
| 治療回数 | 5回 |
| 治療費 | 132,000円 |
| 治療で得られるメリット | 痩せてしまった歯茎を再生できる |
| 治療する際に起こる リスク・副作用 |
外科処置を伴うので術後の疼痛が数日ある |
症例④歯肉移植・歯槽堤増大術
- 治療前

- 治療後

| 治療内容 | 歯肉移植 |
|---|---|
| 患者様の年齢 | 40歳 |
| 患者様の性別 | 女性 |
| 治療期間 | 3ヵ月 |
| 治療回数 | 4回 |
| 治療費 | 132,000円 |
| 治療で得られるメリット | 痩せてしまった歯茎を再生できる |
| 治療する際に起こる リスク・副作用 |
外科処置を伴うので術後の疼痛が数日ある |
歯周病治療の流れ
辻堂カバサワデンタルオフィスでは、患者さんごとの歯周組織の状態やお口全体のバランスを確認しながら、治療の必要性や優先順位を考えていきます。
STEP1|カウンセリング・お悩みの確認
まずは、現在どのようなことでお困りなのかを伺います。
「歯みがきをすると血が出る」
「歯ぐきが腫れることがある」
「歯が少し動いている気がする」
「口臭が気になる」
「他院で歯周病が進んでいると言われた」
など、気になっていることがあれば遠慮なくお話しください。
また、歯周病治療では、症状だけではなく、これまでの治療歴や全身状態、生活習慣なども大切な情報になります。
現在服用しているお薬や既往歴、喫煙習慣などについても必要に応じて確認し、お口の状態をより正確に把握するための参考にします。
STEP2|歯周組織を含めた各種検査
次に、歯ぐきや歯を支える組織がどのような状態なのかを詳しく調べます。
歯周病の進行度は、見た目だけで判断することはできません。
そのため、
- 歯周ポケットの深さ
- 歯ぐきからの出血の有無
- 歯の動揺
- プラークの付着状態
- 歯ぐきの状態
- レントゲンによる歯槽骨の状態
- 必要に応じた噛み合わせや被せ物の確認
などを行い、現在のお口の状態を総合的に確認します。
歯周病は、お口の中すべての歯で同じように進行するとは限りません。
部分的に深い歯周ポケットがある場合や、特定の歯だけ骨の減少が大きい場合もあるため、一本一本の状態を確認していくことが重要です。
STEP3|診断・治療計画のご説明
検査結果をもとに、現在の歯周病の状態についてご説明します。
- 「どの部分に炎症があるのか」
- 「どの程度歯周病が進んでいるのか」
- 「歯を支えている骨はどのような状態なのか」
といった点をできるだけ分かりやすくお伝えし、そのうえで今後の治療方針を考えていきます。
治療内容や期間は、歯周病の進行度によって異なります。
比較的軽度であれば歯周基本治療を中心に進める場合がありますが、中等度・重度の歯周炎では、治療後の状態によって追加の処置が必要になることもあります。
当院では、いきなり外科治療を前提にするのではなく、まず基本治療を行い、その結果を確認してから次の治療を判断していきます。
STEP4|歯周基本治療
治療の基本となるのが「歯周基本治療」です。
歯周病の原因となるプラークや歯石を取り除き、歯ぐきの炎症が落ち着きやすい環境を整えていきます。
また、毎日のセルフケアも歯周病治療には欠かせません。
患者さんのお口の状態に合わせて、歯ブラシの当て方や歯間ブラシ、デンタルフロスの使い方などを確認し、汚れが残りやすい場所をできるだけ減らしていきます。
歯周ポケットが深い部分や、歯ぐきの中に歯石が付着している場合には、必要に応じて複数回に分けて処置を行うことがあります。
STEP5|再評価
歯周基本治療を行った後は、その結果をあらためて確認します。
これを「再評価」といいます。
再評価では、
- 歯ぐきの腫れが改善しているか
- 出血が減っているか
- 歯周ポケットの深さに変化があるか
- プラークの付着状態が改善しているか
- 歯の動揺に変化があるか
などを確認します。
ここで大切なのは、最初の検査と比較することです。
基本治療によって十分に改善していれば、追加の外科治療を行わず、メンテナンスへ移行できる場合もあります。
一方で、深い歯周ポケットが残っている場合や、炎症が改善しにくい部分がある場合には、次の治療を検討します。
STEP6|必要に応じて歯周外科・再生療法
歯周基本治療を行っても改善が難しい部分が残っている場合には、必要に応じて歯周外科治療を検討します。
歯ぐきを開いて、通常では届きにくい深い部分の歯石や炎症に関係する組織を確認しながら治療する方法や、症例によっては歯周組織再生療法を検討することもあります。
再生療法には、GTR法やエムドゲインを用いた方法などがあります。
また、歯ぐきが下がっている場合や歯肉の厚み・幅を整える必要がある場合には、CTGやFGGなどの歯周形成外科的な処置を検討することもあります。
ただし、これらの治療はすべての患者さんに必要なものではありません。
骨の失われ方や歯の状態、歯周ポケットの状態、日常のプラークコントロールなどを確認したうえで、適応を判断します。
STEP7|再評価・治療終了時の確認
追加の治療を行った場合も、治療後にもう一度状態を確認します。
歯ぐきの炎症が落ち着いているか、歯周ポケットが安定しているか、患者さんご自身で清掃しやすい状態になっているかなどを確認します。
歯周病治療は、「処置をしたから終わり」ではありません。
治療によってどの程度改善したのかを確認し、その状態を今後維持していけるかどうかまで見ていくことが大切です。
必要に応じてセルフケアの方法も見直しながら、メンテナンスへ移行できる状態かを判断します。
STEP8|メンテナンスへ
歯周病治療が終了した後は、良い状態をできるだけ長く維持するためのメンテナンスへ移行します。
歯周病は、一度治療を行えば、その後は何もしなくてよいという病気ではありません。
毎日の歯みがきに加えて、定期的に歯周ポケットや歯ぐきの状態、プラークの付着状態などを確認し、必要に応じて専門的なケアを行うことが大切です。
特に歯周病が進行していた部分は、再び炎症が起こっていないかを継続的に確認していく必要があります。
辻堂カバサワデンタルオフィスでは、治療したところだけを見るのではなく、お口全体の状態を確認しながら、その後の変化も見守っていきます。
歯周病治療で大切なのは、最初から高度な治療を行うことではありません。
現在の状態を正しく知り、基本治療を行い、改善した部分と残った問題を確認しながら、必要な治療だけを一つずつ選択していくことです。
患者さんにも治療の流れを理解していただきながら、これから先もご自身の歯で噛める環境をできるだけ長く維持できるよう、一緒にお口の健康を考えていきます。
FAQ /歯周病についてよくあるご質問
Q1. 歯周病は治りますか?
A. 歯周病は、適切な治療と毎日のセルフケアによって、炎症を抑え安定した状態を目指すことができます。ただし、進行して失われた歯槽骨などがすべて元通りになるわけではありません。
Q2. 歯がグラグラしていても残せる可能性はありますか?
A. 歯の揺れだけで抜歯が決まるわけではありません。歯槽骨の状態や歯周ポケット、噛み合わせなどを確認し、歯を残せる可能性があるかを判断します。
Q3. 歯周病治療は痛いですか?
A. 治療内容や炎症の程度によって異なります。痛みが予想される処置では、必要に応じて局所麻酔を使用し、できるだけ負担に配慮して治療を進めます。
Q4. 歯周病治療にはどのくらい期間がかかりますか?
A. 歯周病の進行度によって異なります。軽度の場合は比較的短期間で進むこともありますが、中等度・重度では再評価や外科治療を含め、期間が長くなる場合があります。
Q5. 歯周病で失った骨は元に戻りますか?
A. 失われた骨が自然にすべて元通りになるわけではありません。ただし、骨の失われ方や状態によっては、歯周組織再生療法を検討できる場合があります。
Q6. 再生療法は誰でも受けられますか?
A. すべての方に適応できる治療ではありません。骨欠損の形や歯の状態、歯周病の炎症、セルフケアの状況などを確認したうえで判断します。
Q7. 歯周病と口臭は関係がありますか?
A. 歯周病が口臭の原因になることはあります。ただし、舌の汚れや唾液量など別の原因もあるため、お口全体を確認することが大切です。
Q8. 歯周病治療後も通院する必要がありますか?
A. はい。治療後の安定した状態を維持するためには、定期的なメンテナンスが重要です。通院間隔は、歯周病の状態やセルフケアの状況に合わせてご案内します。
まずは現在の状態を知ることから
歯周病の進行度や必要な治療は、一人ひとり異なります。
「歯を残せるのか」「再生療法が必要なのか」と悩む前に、まずは歯周ポケットや歯槽骨、噛み合わせなどを確認し、現在のお口の状態を把握することが大切です。
辻堂カバサワデンタルオフィスでは、検査結果をもとに、考えられる治療方法をわかりやすくご説明します。歯ぐきの出血や腫れ、口臭、歯の揺れなどが気になる方は、お気軽にご相談ください。
